住み慣れたアメリカからイギリス・バッキンガムシャーの田舎町に家族と引っ越してした13歳のウィル・スタントン(アレクサンダー・ルドウィッグ)。ごく普通の少年の人生が大きく変化したのは、彼が14歳の誕生日を迎えたときだった。クリスマス前の冬至の日、ウィルはツリーを運んできた隣家のドーソン(ジェームズ・コスモ)とジョージ爺さん(ジム・ピドック)から、十字の仕切りが入った鉄の輪をもらう。その後、ショッピングへ行く途中で、不気味なミヤマガラスの群れを見たり、怪しい警備員にわけもなく捕らえられたりと彼の周辺で不思議な出来事が続く。町の老嬢、ミス・グレイソーン(フランセス・コンロイ)と執事のメリマン(イアン・マクシェーン)からパーティに招かれたウィルはその帰り道、黒マントの男に出くわす。「しるしをよこせ」と男はウィルを脅すが、ミス・グレイソーンとメリマンが現れ、ウィルは助けられる。その時、森の深みにある巨大な扉から、一瞬のうちにウィルは違う時間へと旅をしていた。そして、ウィルがいにしえより待ち望んでいた“最後の古老”であり“しるしを探す者”だとミス・グレイソーンから告げられる。“古老”は何世紀にもわたり、悪意と憎しみによって世界を塗りつぶそうとする“闇”の力から、人間を守り続けてきた“光”の使者だという。勢力を増し、最後の戦いを挑んできた“闇”を倒すには“光”の力を完全なものにする“六つのしるし”を探し出さなくてはならない。自分の運命を悟ったウィルは、メリマンに導かれ、時空を超えた旅に出る。