北の国にある古い小さな街。少年カイ(声:A.カマローワ)と少女ゲルダ(Y.ジェイモー)は幼なじみで、仲良く屋上の庭で一緒に過ごしたり、バラの花を贈りあう仲だった。ある冬の晩、2人は暖炉の前で、ゲルダの祖母から雪の女王の話を聞いていた。そのとき窓の外に雪の女王の気配がした。怖がっているゲルダに対しカイは、「雪の女王が入ってきたら、熱い暖炉に座らせる」と笑って言った。それを聞いて怒った雪の女王は、氷のかけらでカイの目と心に呪いをかける。その呪いとは、愚かなものだけを目にし、冷たい心になるというものだった。その日からカイは、人が変わったように意地悪になった。そしてある寒い日、雪の女王はカイを氷の宮殿に連れ去る。そこは愛や喜びや痛みと無縁で、平安と孤独に包まれた場所だった。女王はカイに、この場所こそすばらしい王国であり、幸福であると教える。冬が過ぎてもカイが戻ってこないので、ゲルダはカイを捜す旅に出ることを決意する。ゲルダは山賊に襲われ、その山賊の娘と出会う。娘は素行が乱暴で、動物たちを縄で縛りつけていた。しかしゲルダと出会い、彼女の一途な思いに触れると、心を入れ替える。