第1次世界大戦の数年後、新婚1ヶ月で戦争に赴き下半身不随の身になったクリフォード・チャタレー卿(イポリット・ジラルド)とその夫人コンスタンス(マリナ・ハンズ)は、体の触れ合いも心の結びつきもなく、彼女は少しずつ生気を失っていっていた。姉のヒルダの提言で住み込みの看護人としてボルトン夫人が雇われ、コンスタンスを気遣うボルトン夫人(エレーヌ・アレクサンドリディス)は春の足音が近づく森へ散歩するよう促す。コンスタンスは散歩中、チャタレー卿の雇われ人である森の猟番パーキン(ジャン=ルイ・クロック)と出会う。毎日顔を合わせるうちに、二人はごく自然に愛し合うようになる。コンスタンスにとって、森は生の優しさに満ちて静かに輝いていた。ある日、クリフォードは、子供を宿していると噂になっているとコンスタンスに問う。3週間後の6月に父親と姉と計画している南仏旅行で誰かと出会う可能性を示唆するコンスタンスに、クリフォードは世継ぎを得るためならそれも受け入れる様子だ。すでにコンスタンスの身も心も、パーキンへの愛で満たされていた。クリフォードは必ず帰ってくること、子供の父親となる男はそれなりの家柄の英国人であることを条件にコンスタンスを南仏旅行へ送り出す。クリフォードからの定期的に届く手紙の中に、ボルトン夫人から聞いた話として、パーキンの不幸の近況が綴られていた。何年も前に愛人を作って家を出た妻が、愛人に捨てられ、夫とよりを戻すために舞い戻り、騒ぎになっていた。そのいざこざの中で頭部を強打したパーキンは、騒ぎから逃れるため、猟番をやめて母親の家に戻ることになったという。コンスタンスはラグビー邸に戻り猟番小屋に駆けつける。初めのうち、彼は取りつく島もなかったが、言葉を交わしていくうちに、孤独だった彼の心をコンスタンスが解き放った、もし農場をやってほしければ準備すると話し、コンスタンスは喜びの涙を流す。