インドで孤児院を経営するヤコブ(マッツ・ミケルセン)の元に、デンマークの実業家・ヨルゲン(ロルフ・ラッセゴード)から、多額の寄付の申し出があった。寄付の条件は、ヤコブがヨルゲンと直接会って話をする事。ヤコブは、故郷のデンマークでヨルゲンと顔を合わせ、寄付の契約を行う。それだけでは終わらず、ヨルゲンは、週末の娘の結婚式にまで、ヤコブを誘う。誘いに応じて、出席したヤコブは、式場に昔の恋人ヘレネ(シセ・バベット・クヌッセン)の姿を見つけ驚く。ヘレネは、今やヨルゲンの愛妻となり、一人娘と双子の息子とを持つ母親となっていた。だが、ヤコブをそれ以上に混乱させる出来事が起こる。ヨルゲンの娘・アナ(スティーネ・フィッシャー・クリステンセン)が、花嫁のスピーチで、ヨルゲンへの感謝と共に、ヨルゲンが実父でないこと、本当の父親はヘレネの過去の恋人であることを語ったのだ。ヤコブは翌日、ヨルゲンの家を訪れ、何も知らされていなかった怒りをヘレネにぶつける。その様子を見ていたアナに、ヘレネが全てを打ち明けると、アナは自ら、ヤコブの滞在するホテルを訪れる。二人は、離れていた時間を埋めるかのように語り合った。インドへ戻ろうとするヤコブに、ヨルゲンは更なる契約を求める。今度の契約の条件は、ヤコブが、デンマークに住み続けることだった。ヤコブは、ヨルゲンの真意をはかりかね、ヨルゲンと口論になる。ヨルゲンは、遂に、ヤコブの孤児院への寄付の理由、そして、不可解な寄付の条件の真相を語り始める。