26歳のニック・ラーソン(エリック・ライヴリー)の人生は完璧に進んでいた。設立したての会社も飛躍し、写真家で恋人のジュリー(エリカ・デュランス)との関係も良好だ。しかし、その人生はたった一本の電話で崩れ落ちようとしていた。友人やジュリーとのパーティの最中、ニックの携帯電話が鳴った。休日にも関わらず、会社からの急な出社要請だった。自分の将来を考え、ニックは恋人や友人と車に乗り込む。道中、タイヤが突然パンクし、スピンしているところへ大型トレーラーが衝突。ニック以外が全員他界してしまう惨事となった。事故から一年が経っても立ち直れないニック。そんなある日、ジュリーたちとの思い出の写真を見ていたところ、突如発作に襲われる。激しい頭痛や眩暈を過ぎると、ニックはジープの運転席にいた。あの事故の数分前にタイムスリップしたのだ。とっさにハンドルを切り、大型トレーラーとの激突を免れたニックは、こうして過去を変えることに成功した。運命を自らの手で変えてしまったことにより、現実は彼の想像を超え、様々な変化を見せはじめる。たったひとつの運命の変化が、その後、幾度も過去へ戻らざるをえないことになろうとは、その時のニックは知る由もなかった……。