孤独なSM女王セヴェリン(リンゼイ・ビーミッシュ)。自らの自慰をビデオにおさめるジェイムズ(ポール・ドーソン)。そんな彼の姿を隣のビルの窓からストーキングする男カレブ(ピーター・スティクルス)。ジェイムズを愛するパートナー、ジェイミー(PJ・デボーイ)。カップルカウンセラーのソフィア(リー・スックイン)とその夫ロブ(ラファエル・バーカー)。彼らはそれぞれ様々な思いや悩みを抱えていた。ある日、ジェイムズはパートナーに対する性的関係を広げようと提案、ジェイミーは嫌々ながらも一緒にソフィアのカウンセリングを受けにいく。悩みを聞くはずが、ちょっとした言い争いからジェイミーを殴ってしまったソフィアは、謝りながら、自分はオーガズムに達したことがないことを告白する。数日後、ソフィアは二人に紹介されたサロン“ショートバス”を訪れる。そこは性別の差なく、誰もが思いのままに愛を求める場所だった。ソフィアが本音を話していると、SM女王のセヴェリンと出会う。一方、ジェイムズとジェイミーは、若いセスを部屋に招き入れる。ジェイムズの変化に気づいたジェイミーは、もう愛していないのかと問うが、ジェイムズは何も答えない。その晩、ジェイムズは自殺しようとするが、カレブが助け出す。カレブはジェイムズを愛しており、ジェイムズとジェイミーの関係を完璧な関係と認めていた。ジェイムズは、自分の亡き後ジェイミーが悲しまないようにセスを迎え入れ、遺書として自らのビデオを撮っていた。ジェイムズも、そしてソフィアも心の傷や深層心理に向かい合う。他方、ロブはセヴェリンに会っていた。ソフィアがイッたふりをしていることを知っているのに知らないふりをしていたロブは、自らに罰を与えるかのようにムチを受ける。それぞれの想いが交錯する中、ニューヨークは大停電に陥る。唯一光がともる“ショートバス”に、人々は何かに導かれるかのように集まってくる。