メキシコ湾のマリーナに浮かぶ大型ヨット“ゴットスピード”号で、投資家として成功したダン(エリック・デイン)は恋人のミッシェル(キャメロン・リチャードソン)と共に旧友たちを待っていた。その頃、エイミー(スーザン・メイ・プラット)は夫のジェームズ(リチャード・スパイト・ジュニア)の運転でメキシコへと向かっていた。元ボーイフレンドのダンからのヨットクルーズの招待は、しかし彼女にとって素直に喜べるものではなかった。もちろんローレン(アリ・ヒリス)やザック(ニコラウス・ランゲ)といった親友たちとの再会は楽しみだったが、エイミーは幼い頃に溺れてしまった自分を助けるために父親が犠牲になったことから、水への恐怖を抱いていたのだ。再会を喜び、旧交を温める6人の男女を乗せたヨットはクルーズへと乗り出す。やがて、ミッシェルが海で泳ぎたいと言いだし、それに乗ったザック、ローレン、ジェームズも次々へ海へと入っていった。浮かない顔のエイミーはライフジャケットを着たままでいたが、そんな彼女を調子に乗ったダンが冗談半分に抱きかかえ、一緒に海へ飛び込んでしまう。エイミーは恐怖で硬直してしまい失神しそうになる。ダンの過ぎた行いに他のメンバーは呆れ、エイミーを船上に上げようとしたとき、甲板に上るための梯子を出し忘れていたことに気付く。大型の“ゴットスピード”号は水面から甲板まで数メートルあり、梯子なしでは上がることはできない。救助は期待できず、自力で泳ぐにも沖に来すぎている。エイミーが着ていたライフジャケットと、ザックが手にしていたゴーグルとサバイバル・ナイフだけが彼らに残された全てだった。やがて、内輪もめからダンが誤ってナイフでザックの胸を刺してしまう。血が広がり、一同は鮫の恐怖でパニックに陥る。海水に奪われる体力、迫り来る夕闇、悪化する天候……彼らに生き延びる方法は残されているのだろうか?