すべてが凍りつく南極の氷の上。魚のいる海にいるのはオスばかりで、メスは“家”と呼ばれる繁殖地でオスを待っている。毎年3月になると、数百羽もの皇帝ペンギンの一群が、氷点下の気温の中、南極大陸の最も厳しい奥地まで、毎年の愛を求め70マイル以上も旅をする。愛するメスペンギンとの一発を夢見、見知らぬ女の子との1回限りのセックスに意味を見い出せないカールとお腹いっぱい食べてセックスすることこそ本懐だとする口が悪くタフガイ気取りのジミーは、セックス観は大きく違えども無二の親友同士。二人は、オスペンギンを待つメスたちのもとにお下品でおバカな試練の旅路をスタートさせる。そんなオスペンギンを“家”で待つメスペンギンたちの思惑も様々だった。処女のメリッサは本当に愛する相手を見つけたいと語り、イケイケのヴィッキーは早くセックスがしたいと叫ぶ。長い旅路の間、カールとジミーに、ゲイ・ペンギンによる妨害、恋のライバル争い、思いもよらぬ腹痛や下痢などの困難が待ち構えていた。南極大陸を横断する70マイルの道のりを経て、純情カールとメリッサは出会えるか、また、H大好きジミーとヴィッキーは最高のエクスタシーを手に入れることができるのだろうか。