イギリスの南西部、サマセット州グラストンベリーで開催される野外音楽フェスティバル“グラストンベリー・フェスティバル・フォー・コンテンポラリー・パフォーミング・アーツ”。世界中が注目する、音楽とアートの祭典だ。その始まりは、1970年。ある農場主が、自分の農場を開放し個人的に始めた小さなフェスティバルである。それから40年、“グラストンベリー”は、今や20万人以上を集める世界最大級のフェスとなった。会場は、コンセプト毎にいくつものブースに分けられ、飲食の露店なども建ち並ぶ。老若男女、国境を越えて誰もが楽しむことができる一大イベントなのだ。ジュリアン・テンプルは、数年かけて収集したグラストンベリーに関する膨大な資料映像を基に、長い歴史を彩った多くのアーティストや参加者の思いを綴っていく。アーティストの中には、ギャラなど問題にせず、“グラストンベリー”という祭典の自由な精神に共鳴し、集まる者もいる。長い時を受け継がれ、世界の国々へ広がる野外フェスの原型でもある“グラストンベリー”。その歴史が、熱気溢れる映像と共に展開される。レディオヘッド、ビョーク、ケミカルブラザーズ、ブラー、そしてデヴィッド・ボウイ。世代やジャンルを超えて、現在、日本でも高い人気を誇るアーティスト達のパフォーマンスも楽しむことができる。