カナダの小さな町。ハンター教授一家は夏の間、特別講座を頼まれてイギリスに行った。飼い犬のボジャー、ルーア、猫のテーオは、留守の間320キロも離れたジョンにあずけていくことになった。カナダに鴨解禁の日が来て、ジョンは家政婦に3匹の世話を頼む置き手紙をして狩猟に出た。淋しくなった3匹は、ハンターの家恋しさにジョンの家を後にした。2日目の夕方、年寄りのボジャーは疲れきって動けなくなった。他の2匹が獲物を探しに出たあと、熊がボジャーを襲った。だがボジャーの声をきいた2匹が恐ろしさも忘れて熊に飛びかかり、熊を撃退した。テーオが持って来た野鳥を食べてやっと元気をとりもどしたボジャーを伴い、3匹はまた歩きはじめた。数日後、広い川にぶつかり、ビーバーの作った橋を渡ろうとしたテーオが激流にのまれてしまった。ルーアは必死で後を追ったが見失ってしまった。テーオが死んでしまったと思った2匹は、悲しみにくれながらも旅を続けた。ところがテーオは山奥に住む少女に拾われて元気をとりもどし、少女が眠っている間に2匹を追って森に走った。そしてある朝、ついに再会をはたした3匹は、体をこすりつけ、じゃれあって、喜んだ。3週間たった。その間にもルーアが山あらしに怪我をさせられたりした。そうして3匹は、険しい山越えを冬と共に迎えた。一方、猟から帰ったジョンは3匹の行方不明を知り、帰国したハンター家の人々と共に森林警備隊や新聞社に頼んで必死に3匹を探したが見つからず、3匹のことをあきらめかけたころ、ハンター家の長男ピーターの誕生日を祝う最中に、なんと3匹があらわれた。やっとのおもいで帰って来た3匹と家族たちは、抱きあって喜んだのだった。