ローラ(モニカ・ベルッチ)は、養子としてモンゴルから連れ帰った息子リウ=サン(ニコラ・タウ)とともにパリで暮らしていた。リウ=サンの7歳の誕生日が近づいた頃、その身体に不思議な形のあざが現れる。そして、それをきっかけに、2人の周辺で奇妙な現象が起きはじめる。ローラは幻覚の中で不思議な蛇や鷲に襲われ、リウ=サンは悪夢にうなされ聞いたこともない言語を口走る。そしてある夜、ローラの運転する車が事故を起こし、リウ=サンは昏睡状態に陥ってしまう。奇妙な現象に苦悩するローラは、“イニット財団”の代表で後見人のシビル(カトリーヌ・ドヌーヴ)に励まされながら、その謎を解明すべく調査をはじめる。そんな中、リウ=サンの主治医が殺害され、その後も秘密を知る関係者が次々と殺されていく。殺害現場では謎のモンゴル人が目撃されていた。リウ=サンは突然意識を回復させ、その驚異的な生命力にローラは不思議な力を感じはじめる。モンゴルの伝説では、100年に1人、神秘の力を持つ“神の子”が生まれる、そして呪術の力でその子供を殺した者は、永遠の生命を得るというのだ。リウ=サンこそが“神の子”であり、“イニット財団”の正体は呪術を信奉する秘密結社“ストーン・カウンシル”、そして、リウ=サンを狙っていたのはシビルだったのだ。