長年会っていなかった母のロレーンが死んだ。突然の訃報を受け取った娘のパーシー(スカーレット・ヨハンソン)は、生家のあるニューオーリンズへと向かう。そこで彼女を待っていたのは、二人の見知らぬ男、元大学文学部教授のボビー・ロング(ジョン・トラヴォルタ)と彼を慕う若者ローソン(ゲイブリエル・マック)だった。彼らは母の友人だという。遺言によると、この家はパーシーを含めた三人に残されており、自分たちも住む権利があると男たちは主張した。冗談じゃない、とフロリダの自宅に帰ろうとするパーシー。しかし、ふと母の形見であった小説を読み始め、その登場人物に母の面影を認めた彼女は、もっと母のことを知りたいと思い、生家に留まる事にした。こうして三人の生活が始まった。最初は反りが合わなかったボビーとパーシーだが、やがてパーシーの心の奥に孤独が潜んでいることを知ったボビーは、彼女が学校に行けるだけの金を工面してやるようになる。母が暮らした街で生活し、みんなに愛されていた母の姿をなぞっていくパーシー。いつしか、そのささくれだった心も癒されていた。そして一年間に渡る暮らしの中で、三人の間にはかけがえのない絆が生まれていたのだった。しかし、別れは唐突にやってきた。パーシーの昔のボーイフレンドが、本当はこの家がパーシーひとりのもので、ボビーたちが嘘をついていたことを暴き立てたのだ。憤りを感じたパーシーは二人を追い出し、家を売りに出してしまう。そして、家の中を整理していたパーシーは母の遺品から自分に宛てた一通の手紙を発見する。そこにはたくさんの愛と驚きが詰まっていたのだった……。