ジュリアン(ニコラ・デュヴォシェル)は恋人のセシルとパリのアパルトマンで同棲していた。ある日、仕事から帰ってきたジュリアンは、アパルトマンの入り口でガラス越しに彼を見つめる裸足の女性(リュディヴィーヌ・サニエ)に気づく。思わず彼女を追いかけるジュリアン。しかし彼女は夜の闇に消えてしまった。別の日の日中、ジュリアンはスーパーで子供を連れた彼女を見かけた。まるで別人のように美しい彼女の後をつけるジュリアン。彼女は彼の向かいのアパルトマンに恋人と住んでいるらしい。そしてジュリアンは、夜になるとフラフラ現れる彼女・ガブリエルが夢遊病患者であることを知る。近所同士の友人として次第に親しくなっていく二人。ガブリエルは次第にジュリアンの生活に介入するようになり、セシルは不快感を露にする。ある晩、ガブリエルとその恋人ルイ、そしてジュリアンとセシルの四人で会食した後、ガブリエルの不安定な感情が爆発した。ジュリアンは心に闇を抱えるガブリエルを救ってあげたいと思うようになる。実は既婚者であるルイから強制的にガブリエルを引き離し、精神科医の治療を受けさせるジュリアン。少しずつ彼に心を開き始めるガブリエル。しかし一方でジュリアンに不信感を募らせたセシルは別れ話を切り出した。4人の関係は今や一触即発の危ない空気をはらみ始めているのだった……。