ボルチモアの貧しい家庭で育ち、夢を持つことを忘れた落ちこぼれ高校生のタイラー(チャニング・テイタム)。類まれなダンスの才能に恵まれてはいるものの、限られた仲間同士でつるむ毎日を送り、狭い世界の中で生きていた。ある晩、悪友のマックと、その弟スキニーとで忍び込んだメリーランド芸術学校で、器物破損の事件を起こし、その場でひとりだけ逮捕されてしまうタイラー。やがてタイラーには芸術学校で200時間の奉仕活動をするように判決が下った。いやいやながら学校の清掃員として働くことになったタイラーだったが、そこで、夢に向かってひたむきに努力する令嬢のバレリーナ、ノーラ(ジェナ・ディーワン)と知り合い、人生を180度変える転機が訪れた。これまで打ち込むものが何も無く、それが当たり前だったタイラーにとって、ノーラや芸術学校の生徒たちとの触れ合いは刺激的だった。そしていつしかタイラーにも人生の目標が生まれ、ダンスの才能を大きく開花させていく。努力することの意味、夢を追いかけることの勇気、恋の素晴らしさを知るタイラー。ダイナミックなヒップ・ホップ・ダンスが偏見と階級の壁を吹き飛ばし、一人の少年の人生観を大きく変えていったのだった。