山本アキ(黒沢あすか)がタクシーの中で目覚めると、自由を奪われていた。彼女に振り向いた運転手は黒木裕子(山下葉子)だった。二年前の夏。裕子は夫と息子ミノルと過ごすために別荘地を訪れ、そこでアキと出会った。アキは夫と別れて酒浸りの生活を送っていた。そして、アキと裕子は肉体関係を結んでしまう。やがてミノルが忽然と姿を消した。その直後、アキは新たな夫(光石研)と生活を始めるが、アキは夫を昏睡状態にし部屋に灯油を撒き始めたのだった。そこへ突然裕子がやって来て、アキの父親が死んだことを伝えた。裕子はアキを求めるがアキは拒絶する。そんな中、子供の死体が発見され、裕子が駆けつけるがミノルではなかった。彼女は雨の中、泣き濡れていたキリコ(未向)を拾う。キリコは夫の暴力が原因で子供が死に、死体を夫と共に捨てたと言う。彼女はその夫を殺したと告白した。一方、アキの夫が焼死した事件で、焼け落ちた家の跡からは子供の白骨死体も発見され、ミノルの失踪との関連が浮上したがアキは何も知らないと突っぱねる。アキを乗せた車が別荘地に着いた。裕子は逃げ惑うアキにナイフを突き立てた。虫の息のアキは「私が殺した」と口にするが……。