西暦3069年、オゾンの減少により地球は枯れ果て、傷ついていた。人類たちは流浪の民となって、荒れ果てた土地を食料を求めて彷徨っていた。そんな彼らの一人が見つけたのは、1960年代後半ラブ&ピースにわく世間を恐怖に陥れたチャーリー・ハンソンの伝記『ヘルター・スケルター』だった。1969年、チャーリー・ハンソンの狂信的な信者“ハンソン・ファミリー”の一人、ヘイディーは警察官の尋問に、ハンソン・ファミリーの放蕩と死の使命の全貌を語り始める。それは砂漠の地<デス・ヴァレー>から世界を革命しようとする“ヘルター・スケルター”、最終戦争だった。ある日、チャーリー・ハンソンは、イギリスのリバプールのバンド『黙示録の四騎士』が作り出す素敵なポップ・チューンから殺人のお告げを受け取る。それは「ハリウッドのセクシー女優シャロン・ヘイトと豚どもを殺せ!!」というもの。チャーリーとファミリーたちはビバリーヒルズにあるシャロンの館を襲撃、乱交パーティーで盛り上がるシャロンとセレブな友人たちを血祭りにあげる。やがて刑務所に入れられたチャーリーだが、この狂気の救世主は以前よりも力を増していた。メディアの力を借り、チャーリーの狂気のメッセージは世界中に広まっていく。ベストセラーとなったチャーリーの伝記『ヘルター・スケルター』が出版された事によって、彼の脅威はますます強大なものとなっていく。そして2000年後、その本『ヘルター・スケルター』が流浪の民の人類にとって不可侵の原理となり、世界は破滅へと向かっていく。