1970年代末~1980年代にかけて全米の地下世界で爆発的に吹き荒れたUSハードコア・パンク・ムーヴメント。RAMONESなどのNYパンク、そしてSEX PISTOLS、CLASH、BUZZCOCKSなどのUKパンクに影響を受けつつ、より速く、より重く、より暴力的に進化していったハードコア勢はメジャーレベルとのかかわりは無く、自主レーベル、ライヴ、ファンジンなどで独自のネットワークを築き、巨大なムーヴメントに成長していった。NIRVANA以降、一般に広まっていったアメリカン・オルタナティヴ・ロック、OFFSPRING、RANCID、GREEN DAY以降ビッグ・セールスを記録するに至った現代パンクなど、現代のロックのルーツであり、その土壌を作ったのが1980年代USハードコア・パンクである。この巨大ながらもリアルタイムで世界的に紹介されることのなかったムーヴメントの最盛期、1980年から1986年を、最新インタビューと当時の貴重な映像とで綴る。BLACK FLAGやMONOR THREAT、BAD BRAINSといった代表格から地方都市のバンドまで全60バンド、インタビュー総勢94名、本編使用楽曲数は実に76曲にも及ぶ。そのインタビュー映像を撮ることが不可能とさえ言われる、BLACK FLAGのリーダー/SSTレーベル・オーナーのグレッグ・ギンの最新インタビューをも収録し、現存すること自体が奇跡とも言える史上初出しの驚異のライヴ映像の数々とともに、単なる音楽シーンを超えた巨大ムーヴメントの真実を明らかにする。