1978年のローマ。キアラ(マヤ・サンサ)は、フィアンセと称した男性と共に新しいアパートに移ってくるが、実は彼女たちは地下組織”赤い旅団“のメンバー。キアラは表向き図書館に勤務しながら、誘拐したモロ元首相(ロベルト・ヘルリツカ)を匿う役割を担っていた。図書館でキアラは、同僚のエンゾ(パオロ・ブリグリア)と親しくなり、叔父や叔母たちとの会食に、彼と共に出席する。そこでキアラの兄は”赤い旅団“を支持するが、エンゾは殺人者だと批判発言。やがて旅団リーダー格のマリアーノ(ルイジ・ロ・カーショ)は、モロに死刑を宣告する。ローマ法王が旅団に対してモロの無条件解放を懇願。今やキアラは、自分たちの信念が人を殺す権利を有するのか疑問を抱くようになっており、モロの死刑に反対する。メンバーのエルネスト(ピエル・ジョルジョ・ベロッキオ)も、これでは人々の理解を得られないと処刑に反対。しかしマリアーノとプリモ(ジョヴァンニ・カルカーニョ)は彼らの意見をはねのける。そして誘拐から55日後にモロは殺害され、旅団メンバーは逮捕されて終身刑に処せられたという報道が流れるのだった。