2000年の南北首脳会談を受けて韓国と北朝鮮が共同で極秘裏に開発した核兵器を米国に引き渡す当日未明、それに反対する北朝鮮のカン・ミンギル少佐(キム・スンウ)率いる部隊が核兵器の開発者キム・スヨン(コン・ヒョジン)を拉致し、核弾頭を持ち去る。すぐに核弾頭の奪還とキムたち全員の射殺命令を受けた韓国軍のパク・チョンウ少佐(ファン・ジョンミン)率いる部隊が、彼らを追う。激しい銃撃戦が繰り広げられる中、突如空間が歪み、そこにいた南北軍人全員の姿が忽然と消えてしまう。南北軍人とキムが気づくと、そこは情け容赦のない蛮族が力を振るう、無慈悲な戦場だった。本能的に銃を手にするカンとパクの一行。蛮族たちはその見慣れぬ武器の威力に驚いて退散し、南北の軍人たちは農民から天軍とあがめられる。その夜、彼らの武器を盗もうとする者がいた。その名は、李舜臣(パク・チュンフン)。1597年、豊臣秀吉率いる333隻の大船団を、わずか13隻で撃破した英雄である。だが目の前にいる李舜臣は、泥棒や密売で日々を暮らし、とても偉大な英雄には見えない。カンとパクの一行は、433年前の1572年、朝鮮時代にタイムスリップしたことを知った。北の軍人たちはタイムスリップした際に紛失した核弾頭を必死に探し続け、李舜臣に憧れていた南のパクは、彼を未来の将軍に育て上げようと訓練を始める。一方農民たちは、今こそ天軍の力を借りて戦おうと決意を固めていた。その頃キムは、タイムスリップと彗星の関係性に気づき、未来に戻る日まであと数日だと算出。一行は、農民たちに協力し蛮族と戦うと現代に戻ることはできない。そして、核弾頭の爆発が刻一刻と迫っていた。