極限状態の水不足が続く台湾の街。テレビでは毎日のように節水方法を紹介し、渇きを癒す最良の手段として西瓜ジュースを飲むように奨励している。帰国したばかりのシャンチー(チェン・シャンチー)も、水不足に備えるべく西瓜ジュースをつくっている。そんなある日、偶然にも昔路上で腕時計を買ったことがあるシャオカン(リー・カンション)と遭遇。鍵を失くしてしまったスーツケースを開けてもらおうと、シャンチーは彼を部屋に招待する。ふたりはお互いに心惹かれる何かを感じ、一緒に時を過ごし、少しずつふたりの距離が近づいていく。しかしシャオカンには、どうしても彼女に告げられない秘密があった。実は、腕時計売りからAV男優に転職したのだった。しかも、偶然に再会したシャンチーに招待された彼女の部屋は、彼の撮影現場と同じマンションだった。階段に身を隠し、逃げ回り、ビデオレンタル屋では自分の出演したAVのビデオが見つからないよう悪戦苦闘。彼女に見せる涼しげな態度とは裏腹に、心の中では叫び声をあげている。そんなシャオカンの努力も空しく、シャンチーはマンションで見かける怪しい人たちや借りてきたビデオに映る彼の姿に、疑惑の念を抱き始める。