1994年、ルワンダ。この国では長年、フツ族とツチ族が敵対しあっていた。そしてついに大統領の暗殺を機に、フツ族民兵によるツチ族の虐殺が始まった。高級ホテル、ミル・コリンの支配人ポール(ドン・チードル)はフツ族だが妻のタチアナ(ソフィー・オコネドー)はツチ族だった。自分の家族と隣人たちを救うため兵士たちと取引をしたポールはどうにか事なきを得たが、全員ミル・コリンに閉じ込められてしまう。虐殺は次第にエスカレートしていたが、国連兵士がガードしている海外資本のミル・コリンにはさすがの民兵たちも手が出せなかった。ミル・コリンはさながら難民キャンプのような様相を見せ始めていた。やがてこの状況を収めるはずの国連軍が到着する。しかしそれは、ルワンダ人を助けるのではなく、外国人を国外避難させるのが目的なのだった。見捨てられたことを知ったポールは、自分が黒人であることを強く意識し、何とか人々を守るために手を尽くし始める。ホテルの親会社の社長に連絡して、襲い来る軍を止めるように頼み、避難民たちには海外の要人にコンタクトを取って援助を求めるよう促す。その一方、軍の将軍に取り入ってホテルを守るように約束させる……。そんなポールの努力の甲斐もあって何組かの難民が国外に避難できることになった。しかし空港につく寸前で民兵たちに襲われ、命からがらホテルに逃げ帰る羽目になる。ついにミル・コリンも襲われ始めたが、その頃一方では、ツチ族の反乱軍が、フツ族の軍に取引を提案していた。フツ族の捕虜と引き換えにホテルの人々を安全地帯に逃すというものだ。ついにホテルを出、安全地帯へと向かう一同。しかし、そこにはフツ族民兵が待ち受けていた。虐殺されそうになった一同を助けたのはツチ族の反乱軍だった。ようやく安全地帯に逃れた一同。そこでポールたちは、生き別れになっていたタチアナの兄夫婦の子供たちと再会を果たすのだった。