テキサス州マッドクリーク。全米各地を巡回中の“ミイラ展”で展示されていたエジプトのミイラが何者かに盗まれた。やがて、ミイラを運搬したと見られるトラックが発見された場所の近くにある老人向けの医療施設ジェイディ・ホームでは、入居している老人の不自然な突然死が頻発するようになる。そのホームには、ひときわ頑固で口うるさく、プレスリーの格好をした変わり者の老人が入院していた。実はその老人こそ、本物のエルヴィス・プレスリー(ブルース・キャンベル)だった。20年前、骨折した彼は、一人の彼のソックリさんと契約を交わして人生を入れ替わっていた。1977年に死んだのは本物のプレスリーではなくソックリさんだった。本物はその後もプレスリーのソックリさんとして第二の人生を生きていたのだった。だが、70歳になる彼も寄る年波には勝てず、今やホームに入居し、歩行補助器がなければ歩けない体になっていた。プレスリーのホームにおける唯一の友人である車椅子に乗った黒人の老人ジャック(オシー・デイヴィス)は、自分のことを暗殺から免れたジョン・F・ケネディ元大統領だと信じていた。博識のジャックは、続発する連続死は人間の精気を吸い取るエジプトのミイラ男“ババ・ホ・テップ”(ボブ・アイヴィ)の仕業だと見抜いていた。彼は、ホームの来客用トイレの壁に書かれた奇妙な象形文字を発見し、魂を吸うミイラ男がそのホームのどこかに潜んでいることを探り当てたのだった。恐るべき真実を知った歩行補助器のプレスリーと車椅子のジャックは、老人たちが平和に暮らすホームに平和を取り戻すため、看護婦には内緒で邪悪な“ババ・ホ・テップ”の退治に向かうのだった。