平壌に住む体操の得意な13歳の女の子ヒョンスンは、三度目のマスゲームに出演することになる。練習は厳しく、寒い冬でも毎日最低2時間は行わなければならない。最初はつらくてさぼってしまったこともあった。しかしそれが先生に見つかり、罰を受けたことも。ヒョンスンと同じ体操クラスに選ばれたソンヨンは、彼女より4歳年下の9歳。まだヒョンスンほど上達はしていないけれど、ヒョンスンに苦手な技を教えてもらい、それを機に二人は仲良しになる。家族はマスゲームに選ばれたヒョンスンを誇らしく思っている。勉強が苦手なヒョンスンは、今日もお父さんに宿題を見てもらう。個性という欲を消し、いかに全体を統一して見せるかが目標のマスゲーム。それを織りなす一人一人に焦点を当てて見えてきた本当の姿とは?