ニック・ネイラー(アーロン・エッカート)はタバコ業界を代表する凄腕のPRマン。“情報操作の王”の異名を取る彼は、高まる禁煙運動からの攻撃を魅力的なスマイルと巧みな論理のすり替えで丸め込み、業界の繁栄のために努力し続けている。本音を言える相手は、同じ悪評高いPRマン仲間であるアルコール業界のポリー・ベイリー(マリア・ベロ)と、銃製造業界のボビー・ジェイ・ブリス(デヴィッド・コークナー)だけ。それでもニックは、ハリウッドのスーパー・エージェント、ジェフ・マゴール(ロブ・ロウ)と組んで、喫煙シーンを盛り込んだSF映画を作ろうとしたり、タバコのパッケージにドクロ・マークを付けたがっているフィニスター上院議員(ウィリアム・H・メイシー)と闘ったりなど、刺激的な日々を過ごしていた。しかし、過激派の嫌煙団体から命を狙われたあげく、ベッド・インしてスクープを狙う女性新聞記者、ヘザー・ホロウェイ(ケイト・ホームズ)の罠にハマってしまい、ニックは仕事を失ってしまう。一気にどん底へと落ちた彼に、“情報操作の王”のプライドを思い出させたのは、別れた妻との間の息子ジョーイ(キャメロン・ブライト)だった。彼の叱咤激励を受けてやる気を取り戻したニックは、上院議員の公聴会に出席。そして起死回生のために証言台に立つのだった。