1968年、フランス中西部。ジャック(ブノワ・マジメル)の妻・ルー(レティシア・カスタ)は男の子を出産した。ジャックは子供の顔を見ると、何やら怪しげな取引のため、そそくさと出て行ってしまった。ルーに責められたジャックは、生活を変え、これからはまっとうに生きることを彼女に誓うのだった。1972年。親子3人は地中海を望む海辺に暮らしていた。ジャックは不動産屋で働いていたが、ときたま用心棒のような危険な仕事もしているようだった。そんな時、昔の仲間がジャックに会いに来た。たちまち諍いになり激昂したジャックは相手をぶちのめしてしまう。翌日、ルーはジャックの浮気と事務所の帳簿ごまかしを知り、厳しく責め立てた。追い詰められていくジャック。ルーはついに愛想をつかし、息子を連れて出て行ってしまう。それからしばらくたった頃、実家のルーの元にジャックから電話が入った。今度こそ立ち直ると誓うジャック。1973年。都会の真ん中で再会する三人。これから住む予定の家を見に行き、その夜、ジャックとルーはクラブで踊った。今度こそうまくいくように見えた。しかしジャックは再び良からぬ仲間の誘いに乗ってしまうのだった……。