名家・西徳寺家の美人姉妹・久美(国分佐智子)と香織(藤本綾)は、毎年夏になると別荘で暮らしていた。香織は今年も婚約者の津山(阿部進之介)に連れられて来てみると、先に来ていた姉の他に別荘を修理している男たち、高塚(金子昇)と友井(魚谷輝明)がいた。毎年久美と暮らす夏を楽しみにしていた香織は、危険な匂いのする男たちの出現にちょっと不満だったが、高塚という男には少し興味を持つ。やがて、高塚と久美の秘め事を目撃した香織は、高塚に対する感情が膨らんでゆく。香織は小さい頃から、いつも大事なものを綺麗な姉・久美に取られてばかりだったからだ。一方、久美も密かに香織を疑っていた。何故なら香織の初体験の男は、自分の夫の俊彦(甲本雅裕)ではないかと思っていたからだ。次第に姉妹の仲は高塚をめぐって揺れ動いてゆき、やがて危険な男たちの正体、そして、俊彦の秘密まで明かされることになる……。