スコットランドのグラスゴー。カソリックの高校で音楽を教えるロシーン(エヴァ・バーシッスル)は、若くして結婚した夫と別居中で、心に寂しさを抱えていた。ある日、彼女は教え子のタハラ(シャバナ・バクーシ)の兄で、パキスタン移民2世のカシム(アッタ・ヤクブ)と知り合う。彼はグラスゴーで最先端のクラブでDJとして働きながら、将来自分のクラブを経営することを夢見ている。2人はすぐに愛し合うようになるが、厳格なイスラム教徒であるカシムの父親タリク(アーマッド・リアス)は、異教徒との結婚を認めておらず、従姉妹のジャスミン(スンナ・ミルザ)をカシムの婚約者に決めてしまう。そのことを中々言い出せないカシムだったが、スペイン旅行の際、ついにロシーンに打ち明けた。激怒するロシーンに対し、カシムは、やはり強い絆で結ばれた家族を裏切ることはできないと主張。だがやがて感情を抑えきれなくなったカシムは、家を出てロシーンと暮らすようになる。しかし2人は何度も衝突し、またロシーンはイスラム教徒との交際が原因で、カソリックの高校から無宗派の学校への異動を命じられてしまう。さらにロシーンは、カシムの姉ルクサナ(ギザラ・エイヴァン)から自分たちの家族の事情を見せつけられ、ショックを受ける。そのことをタハラから知らされたカシムは、父を振り払い、ロシーンを追って実家を飛び出した。そしてロシーンの家に戻ったカシムは、彼女と静かにキスを交わすのだった。