アメリカ中西部の小さな町々を渡り歩いているスカイ・ダイビング・ショウのジプシーのような男たち。レティッグ(バート・ランカスター)、ブラウディ(ジーン・ハックマン)、マルカム(スコット・ウィルソン)たちがそれだ。彼らがカンサスのブリッジビルに入ったのは暑い夏の日。マルカムの伯母エリザベス(デボラ・カー)が、3人を自宅に招待した。レティッグとエリザベスは、会った時から互いに強くひかれた。エリザベスは、夫のブランドンとうまくいっていない。レティッグは、このやさしい夫人のために集会でスカイ・ダイビングの話をしてやった。公園の散歩に出た2人は、いつしか愛を語り合うようになっていた。だが、一緒に来ないかというレティッグの申し出にエリザベスは悲しげに首をふった。スカイ・ダイビング・ショウは、町の人々を熱狂させた。いよいよ呼び物のケープ・ダイビング。レティッグのパラシュートは開かずに、そのまま彼は地上に砕けてしまった。翌日はレティッグの弔い合戦。マルカムは死をはね返し、みごとケープ・ダイビングに成功した。だが、彼はこれを最後にショウから足をあらう決心をした。死より生きる方法を選ぼうと考えたのだ。残されたブラウディは、映画のスタントマンにでもなろうと、西部に向かうことに決めた。これからの目安もなかったが、マルカムもその夜の列車で去った。時ならぬ嵐が去って、ブランドン家はまたもとの静けさに戻った。