社会のハミダシ者が集結し、撮影地域から出入り禁止を食らう大騒ぎ。モラルなんか気にしない、ストリートから誕生した進化形(?) コメディ。スケボー雑誌『ビッグ・ブラザー』のライター、ジョニー・ノックスヴィルが、自分にスタンガンを放つというバカ・パフォーマンスのVTRを編集部に送ったことが、TV番組『ジャッカス』誕生のきっかけだった。製作には、監督と高校時代の同級生だった「マルコヴィッチの穴」の監督スパイク・ジョーンズと、米東海岸で活動するバンド(?)兼ハードコア・スケーター・チームのビデオ「CKY」監督のジェフ・トレメインも参加。この天才トリオが更なるバカを極めるために作った「ジャッカス・ザ・ムービー」で、アポなし、予測不可能、並大抵のバカでは考えつかないワイルドすぎる荒技に挑んだバカの何人かは、撮影中に警察に捕まり、あげくは訴えられたりしたのだった。おおまかな構成は、同テレビ番組と同じ。ストーリー性のかけらもなく、ひたすら次から次へとくだらないジョークやスタントがエンドレスに展開される。各コーナーで展開される馬鹿げたスタントのアイデアやジョークのネタは、まるで無限。映画版には、おなじみのメンバー、スティーヴォー、バム・マージェラ、クリス・ポンティアス、ジェイソン“ウィーマン”アキュナなどに加え、スケータのトニー・ホーク、BMXプロのマット・ホフマン、K選手のバター・ビーン、女子キックボクシングの熊谷直子、元ブラッグ・フラッグのヘンリー・ロリンズが出演。