男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

やさしい嘘

  • やさしいうそ
  • Depuis qu'Otar est parti...
  • Since Otar Left

amazon


  • 平均評点

    76.1点(35人)

  • 観たひと

    64

  • 観たいひと

    10

  • レビューの数

    8

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 フランス ベルギー グルジア
製作年 2003
公開年月日 2004/10/30
上映時間 102分
製作会社 アルテ・フランス・シネマ=アントル・シアル&ルー=ステューディオ99
配給 東芝エンタテインメント
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

解説

小国グルジアを舞台に、愛する家族のためについた一つの嘘をめぐって、母娘三代が抱える葛藤と心の絆を優しく描いたドラマ。主演は85歳で映画デビューを果たし90歳目前に出演した本作でも高い評価を受けた「めざめ」のエステル・ゴランタン。監督はこれが長編デビューのジュリー・ベルトゥチェリ。

あらすじ

グルジアのトビリシに暮らす、エカおばあちゃん(エステール・ゴランタン)の楽しみは、新しい生活を求めてパリへ旅立った息子オタールから届く便り。母エカの愛情が、弟オタールにだけ注がれていることに嫉妬を感じている娘マリーナ(ニノ・ホマスリゼ)。そして、堪能なフランス語でオタールおじさんからの手紙を読み聞かせるのが日課となっている、おばあちゃんっ子の孫娘アダ(ディナーラ・ドルカーロワ)。女だけの3人家族の生活は、ちいさなトラブルはあるけれど、平穏な幸せに包まれていた。そんなある日、一本の電話がかかってくる。遠く離れたパリで、就労ビザを持たずに働くオタールが事故に遭ったのだ。状況を確かめるために出かけた役所で、その日のうちにオタールが亡くなったと知り、愕然とするマリーナとアダ。しかし、休日を別荘で過ごしていたため、何も知らないエカおばあちゃんの毎日は平穏そのもの。すっかり年老いてしまったエカおばあちゃんに本当のことが伝えられず、マリーナとアダはオタールのふりをして手紙を書き続ける。マリーナは夫をアフガニスタンで失い、それからどこかしら無気力になっていた。夢に胸をふくらませているアダにとっては、そんな母が歯がゆくてならないこともある。その上、将来のため欠かさず勉強してきたフランス語を活かして通訳のアルバイトをしても、少しのお金が手に入るだけで夢にはなかなか手が届かない。そんな思いを胸にアダはオタールのパリでの生活を空想し、いつしか自分の夢を重ね合わせた手紙を綴り始める。夜中、エカおばあちゃんが発作を起こして入院する。もしもの場合を考えて、オタールの死を内緒にしておいてよかったと安堵するマリーナ。一方、アダは嘘をつき続けることに疑問を感じ始めていた。エカおばあちゃんの誕生パーティ。多くの友人が祝福に訪れ、楽しい時間が流れていた。誰もが歌や踊りに夢中になっていたが、エカおばあちゃんだけは電話のベルの音を聞きつける。しかし、それは自分の誕生日を祝うオタールからの電話ではなかった。そんなある日、エカおばあちゃんの宝物だったフランス語で書かれた本が、すべて本棚からなくなっている事にマリーナが気づく。本はエカおばあちゃんがパリへの渡航費を手に入れるために、売り払ったのだった。エカは、息子の顔を一目見る為に、マリーナとアダを連れパリに行くことを決めてしまっていた。エカの強い決意に戸惑うマリーナとアダ。それぞれの思いが交差する中、3人はパリへ向かうが……。

関連するキネマ旬報の記事

2004年12月上旬号

劇場公開映画批評:やさしい嘘