ハードでスタイリッシュなドラッグ・ディーラー、キング・デビッド(DMX)が、贖罪を求めて故郷の町に帰ってきた。が、彼を待っていたのは無残で暴力的な死だった。だが、デビッドはひとりでは死ななかった。死の最後の瞬間は、ひとりの男ポール(デビッド・アークエット)と一緒に。キング・デビッドとの出会いはほんの数分であったにもかかわらず、その出会いがポールの一生を永遠に変えてしまう。半分は説教師で半分は悪魔。ストリート・スマート(無学な賢さ)を秘めたデビッドはポールに、自分の最近の活動を写したオーディオ・テープを手渡す。内容は、銃をわきに置き、自らの極道哲学を詩的に解説し、その結果をフィーチャーしたものだった。ビデオは、暴力と報復は無限の連鎖のように繰り返されることを明らかにしていた。キング・デビッドの行動もすべて、彼が想像していたように流れ去るのではなく、彼の身に戻ってきた。