アフリカ最南端の喜望峰、地震と火山の島国アイスランド、スコットランドの牧草地、ヨーロッパをまたがるアルプス山脈、インド洋に浮かぶマダガスカル島…。世界各国、さまざまな形の「雲」に魅せられた女性監督マリオン・ヘンセルが、各地を旅して「雲」と大自然の姿をときに優しく、ときに力強く描くドキュメンタリー。音楽は、ウォン・カーウァイの「花様年華」で脚光を浴びたマイケル・ガラッソ。心地よい音楽が、重なる「雲」の映像にみごとに調和したインパクトを与える。ナレーションは、フランス語版をカトリーヌ・ドヌーヴ、英語版をシャーロット・ランプリングが担当。日本では英語・仏語の2バージョン(日本語字幕つき)で公開された。