イザベル(ケイト・ハドソン)は、フランス人と結婚した詩人の姉ロクサーヌ(ナオミ・ワッツ)に会いにパリにやって来た。ロクサーヌはシャルル・アンリと結婚し、ただいま妊娠中。幸せ絶頂のはずの姉の部屋を訪ねるが、驚くべき事実が待っていた。夫が愛人をつくり、出て行ったと言うのだ。まだ小さい娘がいて、お腹にはもう一人子供がいるにも関わらず家出した夫に、怒り心頭のロクサーヌ。イザベルは、そんな姉の娘の子守りをしつつ、仕事探しを始めた。タイミングよく、ロクサーヌの知り合いの作家オリヴィアが資料整理をしてくれる人を探していると聞き、アシスタントとして働くことに。シャルル・アンリの母スザンヌの弟でセクシーな外交官エドガルと出会ったイザベルは、彼が身内とわかっていながら急接近してしまう。すっかりパリの魅力にハマったイザベルは、「恋の街パリなら何でもあり」とばかりに、「愛人になってほしい」というエドガルの申し出を受けてしまう。一方ロクサーヌは、離婚を望む夫に対し「絶対に離婚しない」とはねつけていた。身勝手な夫の言いなりになりたくない反発心もあったが、何よりフランスの離婚手続きがあまりにもやっかいで、男女差別も甚だしいことにうんざりしていたのだ。ところがシャルル・アンリは離婚話に加え、ロクサーヌが実家から持ってきた名画“聖ウルスラの絵”に欲を出し、夫婦の所有物だと言い出し始める。ロクサーヌは自分の両親の希望通りに米国の美術館へ寄贈したかったが、国外に持ち出すと離婚のときに不利になるとアドバイスされ、がっかり。その頃イザベルは、エドガルから贈られたケリーバッグをきっかけに彼との愛人関係をスザンヌに知られてしまう。エドガルは、関係を持つ女性には必ずそれを贈る癖があったのだ。そして離婚問題と絵の所有を巡り、姉妹の両親もフランスにやって来て……