まだ天上界と地上を神様が行き来していた時代のこと。中国は花果山の岩山が突然大爆発を起こした。爆発の中心部からは一匹の石猿が誕生。暴れん坊で負けん気が強く、ちょっとお調子者の石猿は、やがてその辺りに暮らす猿たちの王様になった。仙人のもとで修行して仙術を身につけて、猿は“孫悟空”と名前をもらう。地上で自分を神と名乗り、得意の絶頂になる悟空。ある日、天上界から孫悟空にお呼びが来るが、それは目障りな孫悟空をおとなしくさせるための作戦だった。孫悟空にそこで与えられた役職は、馬番。神様たちの目論みを知った孫悟空はカンカンになり、天上界を大混乱に陥れてしまう。孫悟空を取り押さえようと次々と神仙や神将が現れるが、悟空はそれさえも打ち破ってゆく。天上界が壊れるか、誰もが思ったその時、巨大な姿のお釈迦様が現れる。孫悟空はお釈迦様との賭けに負け、五行山に封じ込められることに……。