ジェームズ・ナクトウェイは世界で最も多忙なジャーナリストであり、過去20年の間、戦争をひとつとして見逃したことはない。おそらく、この時代の誰よりも多くの苦しみと死を見つめてきた男である。監督のクリスチャン・フレイは、約2年にわたって、ナクトウェイと共にインドネシア、コソボ、パレスチナ、ニューヨークをめぐり、この戦争写真家の実像に迫った。超小型カメラを、ナクトウェイのカメラに取り付け、決定的瞬間を狙う時の写真家の息遣いが分かるような演出を試み、フォト・ジャーナリストの仕事に対する真に迫った映像を獲得するのに成功した。こうして、ロバート・キャパの魂を受け継ぐナクトウェイと共に、観る者は写真家が決定的なチャンスを狙うのを、同じく目にすることになる。真実を前にして写真家は何を考えているのか? どんな状況下でシャッターを切っているのか? この世の地獄を見てきた男の胸に去来するものは?