不動産会社で分譲アパートを販売するジュリアおばさんは、ある日、客に案内した部屋が気に入ってしまう。旦那とその部屋で一晩過ごす計画をしたことが、“こと”の始まりだった。ふたりがベッドでくつろいでいると、天井から水が漏れてきた。翌日、上の部屋から老人の死体が発見される。ジュリアはその部屋で老人の財布を拾い、その中に3億ペセタの当選クジをみつける。それを独り占めすることを企てるジュリアだが、アパートの住人たちが黙ってはいなかった。管理人のリカルドを中心に、彼らはジュリアをアパートに監禁し、金を奪おうともくろむ。かくしてジュリアと住人たちとの、すさまじい争奪戦が始まった……。