「スカーレット・ディーバ」としてカリスマ的人気を誇る若き女優アンナ(アーシア・アルジェント)は、その華やかな世界とは裏腹に、人気の衰えやスキャンダル、金目当ての人々に脅かされる毎日を送っている。厳しい現実と辛い過去を忘れるため、愛のないセックスとドラッグに溺れるアンナ。しかし、カーク(ジーン・シェパード)というオーストラリアから来たミュージシャンに出会い恋に落ちる。彼と一夜を共にしたアンナは子供を宿すが、翌日カークは旅立つ。けれどアンナはカークとの出会いで生きる光を見つけ、かつてからの願望だった脚本家と映画監督になるべく、前向きに生きるようになる。仕事を餌に体を求める大物プロデューサーや、ヘロイン中毒になってしまった尊敬していた脚本家など、アンナはいくつもの裏切りにあい、恐ろしい幻覚に苦しむが、カークを待ち続ける。カークから連絡のないまま数カ月が過ぎた頃、彼が再びパリに来ると知り、目立つお腹でライブに行く。しかし、彼には会わせてもらえなかった。カークの楽屋には彼の奥さんと子供が来ていたのだ。失望したアンナは走り去り、転んで石の階段にお腹を打ち付けてしまい、カークの幻覚を見るのだった。