パリ。人妻エレーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、何不自由ない夫との生活がありながら、若い恋人ポール(グザヴィエ・ボヴォワ)との情事を重ねている。ある日の別れ際、ポールは彫刻の仕事で数日間ナポリに行くという。自分も同行したいと言うが、拒否されるエレーヌ。ナポリ。ポールは、彫刻展で建築家のセルジュ(ダニエル・デュヴァル)と知り合い、彼の車に同乗する。車中、パリで革命に参加し囚われていたこと、妻が自殺したことを語るセルジュ。ポールは不思議な魅力を持つセルジュに惹かれる。パリに戻ってきたポールと逢ったエレーヌは、ポールを自宅に誘い、何も知らぬ夫に会わせる。ポールが帰ろうとした瞬間、エレーヌはグラスを割り、破片で自らの手首を切った。その行動にショックを受けたポールは、ベルリンに行くというセルジュに、自分も連れて行ってほしいと頼む。ポールを探して夜の町を彷徨うエレーヌ。ポールの乗った車を見つけたエレーヌは、車に同乗し、レストランへ向かう。しかし、ポールはエレーヌの愛を恐れて、先に帰ってしまう。残されたエレーヌとセルジュは、ホテルでベッドを共にする。その後セルジュは、眠っているエレーヌをホテルに残し、自宅のテーブルで一人死を遂げるのだった。