ラスベガスのスロットマシンから飛び出した奇妙なコインを手にした男女6組が、ベネチアン・ホテルのスイートルームに集められた。そのコインを手にしている以外は何の共通点も持たない彼らの前に登場したのは大富豪ドナルド・シンクレア(ジョン・クレース)。彼は突然、ラスベガスからニューメキシコのシルバーシティまで1000kmに及ぶレースの開始を宣言。たった1つのルールは、ルールが何もないこと。どんな乗り物を使っても、反則をしても構わない奇想天外なレースの賞金はなんと200万ドル。誰も話を信じないが、陽気なイタリア人Mr.ポリーニ(ローワン・アトキンソン)が突然走り出したことで、皮肉屋のニック(ブレッキン・メイヤー)を除く全員がレースに参加。帰ろうとしていたニックは、空港のラウンジでトレーシー(エイミー・スマート)というヘリコプターのパイロット知り合う。その時、全便が設備の事故で欠航になったという放送が空港内に響く。それを聞いたニックは、彼女のヘリでシルバーシティに1番乗りをしようと企む。だが、レースは簡単には運ばず、思いがけない事件と事故が6組を襲うが、結局は賞金を寄付することになるのだった。