夢を求めてアイルランドからニューヨークにやってきた売れない俳優ジョニー(パディ・コンシダイン)と妻サラ(サマンサ・モートン)は、娘クリスティ(サラ・ボルジャー)とアリエル(エマ・ボルジャー)と共に、ハーレムのボロボロのアパートで新しい生活を始めた。どんなに貧しくても、幼い姉妹にとってニューヨークは新鮮で楽しい街。だがジョニーとサラは、息子フランキーの死という悲劇を忘れられずに苦しんでいた。そんな中、サラは妊娠。ジョニーは娘たちを学校に通わせるため、夜勤のタクシー運転手になった。ハロウィーンの日。仮装したクリスティとアリエルがアパート中の部屋のドアを叩いたことから、同じアパートに住む黒人のアーティスト、マテオ(ジャイモン・フンスー)と、一家は交流するようになる。しかしマテオは、エイズに冒されていた。やがて季節は冬へ向かい、サラは未熟児を出産。赤ん坊の容態は危険だったが、アパートのベッドで死の床にあったマテオが魔法の呪文のような言葉を呟いて亡くなった時、病院では赤ん坊が急に元気な泣き声をあげた。この奇跡で家族に希望が与えられた時、クリスティは両親が死んだフランキーのことを忘れるようにと、願いごとを唱えるのだった。