フィリピン。夫の代わりに香港で住み込みの家政婦をしていたジョシー(ヴィルマ・サントス)は6年間の契約を終え、仲間と共にマニラで新しい事業を計画中。最愛の3人の子供達との再会を心待ちにしていたが、荒れた生活を送っている長女のカーラ(クラウディン・バレット)は、彼女と話そうともしない。カーラは、父親が死んだ時にも帰国しなかったジョシーを恨んでいた。しかし、ジョシーが夫の葬儀に来れなかったのは、雇い主に家に閉じ込められていたからだった。タクシーを運営することしたジョシーは、カーラを愛する誠実なブライアン(レアンドロ・ムエオス)をタクシーの運転手として雇うが、そのことに怒ったカーラは家を飛び出す。迎えに行ったジョシーがスラム街で見たものは麻薬と悪い男達だった。酒浸りで街をさまようカーラはジョシーに助けられたが流産していた。新事業の失敗で、一家を支えるにはまた香港で働かねばと荷作りをするジョシーにカーラは「家政婦がいなくなる」と嘲弄するが、ついに感情が爆発したジョシーに心を動かされる。3人の子供達のためにジョシーはまた香港に来た。そして、「学校に戻り母を讃える論文を書いている」というカーラからの手紙を胸に抱き締めるのだった。