革命の嵐吹き荒れるパリ。グレース・エリオット(ルーシー・ラッセル)は英国人でありながら、国王ルイ16世を敬愛。従弟のルイとは犬猿の仲であり、革命派に傾いたオルレアン公爵(ジャン・クロード・ドレフュス)は、イギリス使節から帰国のあと、グレースと再会。1792年、民衆はルイ16世の王権停止を求めて蜂起。国王一家は投獄。グレースは暴動の続くパリの街を縫って、別邸へと避難する。まもなく民衆による反革命分子の大虐殺が始まり、グレースはパリに戻ってくる。彼女は、逃亡者がオルレアン公爵の政敵シャンスネ侯爵(レオナール・コビアン)と承知の上で、自宅にかくまう。オルレアン公爵は嫌悪感を抱きながらも、シャンスネ侯爵をイギリスに逃がす。翌年1月、ルイ16世処刑。グレースは、オルレアン公爵が処刑賛成に票を入れたことを嘆き悲しんだ。その後、ロベスピエール(フランソワ・マリー・バニエ)を中心としたジャコバン派が台頭、グレースは審判を受けるが、皮肉にもロベスピエールの一言によって釈放される。ここで偶然再会したオルレアン公爵は、やがて革命広場で断頭台の露と消えるのだった。