ある夜、マヤ(ピラール・パディージャ)は故郷メキシコの国境を越え、ロスに住む姉ローサ(エルピディア・カリージョ)の家に身を寄せる。オフィス街のビルでローサと同じ清掃の仕事を始めた彼女は、ある日、若いアメリカ人の労働組合活動家サム(エイドリアン・ブロディ)と運命的な出会いを果たす。熱心なサムは雇用者に対するゲリラ活動にマヤとローサを誘い、マヤはサムへの憧れと雇用者の不当な扱いに対する憤りから彼と行動を共にし、組合活動に傾倒していく。闘争の輪は次第に大きく広がって行くが、それは背中合わせの危険も大きくなっている事を意味していた。やがて貧しくも平穏な生活を望む姉との間に亀裂が生じ始め、遂にローサはマヤに、家族の生活のために売春していたことを告げ、マヤは大きなショックを受ける。そして闘争は拡大し、雇用者との対決も大詰めとなり、ついに会社は彼らの要求を受け入れた。しかしマヤは、友人のルーベン(アロンソ・チャヴェス)のためにガソリンスタンドで金を盗んだのがバレてしまい、強制送還されることになってしまう。やがてそのバスに乗り込んだマヤを、ローサは追いかけてきて言葉を交わし、互いの絆を確かめ合うのだった。