ファッションデザイナーになるのが夢のフタバ、軍装品&ガンマニアのナツミ、オカルト&占いマニアのヤヨイの3人がウエイトレスのバイトをしている、“激まずボルシチ”で有名なロシア・レストラン“モルダウ”に、覆面をした銀行強盗が籠城した。ところが、その犯人は警官隊がレストランを包囲したと聞くや意気消沈。あっさり自首する気になってしまう。だがその時、IQ210を誇るフタバが、「逃がしてあげる代わりに、盗んだ金を少し分けて欲しい」と犯人に相談を持ちかけた。彼女は、それで自分の夢を叶えようという算段なのだ。一方、彼女の提案に仕方なく籠城を続けることになった犯人。彼の正体は、ヘヴン伊藤という売れないロックバンド“チップスターズ”のヴォーカルで、新曲のスタジオ代も払えないで困った末の犯行だった。さて、こうしてIQ200を誇る警視庁きっての敏腕刑事・奥寺率いる警察に対してのフタバたちの偽装立て籠もり作戦が開始され、捜査を攪乱する為に彼女たちが考え出した要求が警察をはじめ、日本中を混乱に巻き込んでいく。しかし、人質の中に自分の娘=フタバがいるのを知った奥寺刑事によって、フタバが裏で糸を引いていたことがバレてしまい、遂に“パーティ”は終わりを告げるのだった……。それから数日後、事件の影響で店は大繁盛。ヘヴンは獄中にいるものの、チップスターズもヒットチャートを賑わす人気バンドとなっていた。そして、フタバたち3人組はと言えば……相変わらずウエイトレスのバイトを続けていた。