中絶手術をしたばかりのビビアン(マリ・ジョゼ・クローズ)は、大女優の娘に生まれ、25歳の若さにしてブティックのオーナー。しかし経営状態は思わしくなく、絶望を紛らわすために親友クレール(ステファニー・モーゲンスターン)から慰めを受け、クラブに繰り出し酒をあおる。そして深夜、彼女は誤って、ある男をひき逃げしてしまう。ビビアンは事故をひた隠すが不安に苛まれ、男との刹那的な関係で気を紛らわそうとするが、混乱は消えない。やがて彼女は、自分が殺した男が年老いた魚の卸売り業者だと知る。せめてもの償いをしようと男の死体が安置された場所に出掛けるが、そこで彼の息子であるエヴィアン(ジャン・ニコラス・ヴェロー)と運命的な出会いを果たす。まもなく二人は恋におち、共にノルウェーの海に死んだ男の遺灰を撒くのだった。