シカゴの病院で働く看護士グレッグ(ベン・スティラー)は、小学校の教師をしているパム(テリー・ポロ)との結婚を許してもらうため、彼女の両親、父ジャック(ロバート・デ・ニーロ)と母ディーナ(ブライス・ダナー)が住むロング・アイランドの高級住宅地へと向かう。なんとかジャックに気に入られようと努力するグレッグだったが、猫好きのジャックは彼が猫嫌いなのも、また姓がファッカーに似たフォッカーなのも気に入らず、全ては仇となるばかり。そして、ジャックは嘘発見器なるものを持ち込み、グレッグを質問責めにする。実はジャックは元CIAで、心理尋問のプロだったのだ。しかも翌日、貸し衣裳屋で、ジャックはグレッグが脱いだ上着のポケットにマリファナパイプを見つけて、彼の麻薬疑惑を深めてしまう。さらにパムの前の婚約者だったケヴィン(オーウェン・ウィルソン)の豪邸で、ジャックは空港から届いたスーツケースの中にあったSM道具をグレッグのものだと勘違いして、身元調査まで始めてしまった。やがてさんざんな目に遭い、家を追い出されてしまったグレッグは、一人寂しく空港に向かう。しかし娘が本当に彼を愛していると気づいたジャックは、空港まで車を走らせグレッグを引き止めに行った。かくしてグレッグとパムの結婚は許されたのだが、先の滞在中に隠しカメラで撮られた、グレッグがジャックに悪態をつく姿の映像を、ジャックが一人見つめるというオチがつくのだった。