荘園主エルバーン家の令嬢・シャーロットが、貴族(バンパイア)マイエル=リンクに誘拐された。エルバーンは、バンパイアハンターとして名高い“D”に、娘を連れ戻すよう依頼するが、彼はまた賞金稼ぎのマーカス兄妹にも同じ依頼をしていた。さて、シャーロットを救出すべくマイエル=リンクの馬車を追うDは、マーカス兄妹やマイエル=リンクの3人の護衛、妖術師・ベンゲ、妖女・カロリーヌ、怪人・マシラとの攻防を繰り広げながら、次第にマイエル=リンクに迫って行く。そんな中、マーカス兄妹の末娘のレイラは、人間とバンパイアの混血=ダンピールという哀しい宿命を背負ったDに想いを寄せるようになり、ふたりはいつかどちらかが死んだら墓に花を手向ける約束をする。さて、マイエル=リンクの馬車が到着したのは、かつてバンパイア王と共に貴族の栄華の時代を築いた伯爵夫人・カーミラの住むシャイテ城。実は、マイエル=リンクとシャーロットは愛し合っており、ふたりは星々の果てにある貴族の安住の地“夜の都”へ、カーミラの力を借りて旅立とうと考えていたのだ。ところが、それはふたりの純愛を利用したカーミラの罠だった。その昔、あまりの残酷な性格の為にバンパイア王に滅ぼされていた彼女は、シャーロットの血で復活を遂げようと画策していたのである。だが、カーミラは駆けつけたDによって退治され、マイエル=リンクとシャーロットのふたりも船で星々の果てへ送られる。それから数十年後。レイラの墓碑の前に、花を手向けるDの姿があった。