北アイルランドの町、ベルファスト。結婚5年目のロージー(デヴラ・カーワン)は29歳、劇場の受付として働いている。警官を辞め、彼女の父親が経営するガラス屋を手伝っている夫ヴィンセント(クリストファー・エクルストン)は34歳。子供ができないのが悩みではあるが、二人はまずまず幸福な生活を送っていた。そんな時、ロージーの昔の文通相手であったフランス人のヴィンセント(イヴァン・アタル)が、彼らの家を訪ねてきて、一緒に住みはじめる。感性豊かなフランス男の出現に、夫婦の平穏な関係は揺らぎ出した。ブノワに惹かれるロージーには、ゴルフとビールしか趣味のない夫が色褪せて見えて仕方がない。そしてロージーは、勢いで仕事をすっぱり辞めてしまった後、夫が昔の恋人キャシー(ジュリー・グレアム)と浮気したことを知り、ブノワを連れて車で家を飛び出してしまう。海に向かう二人。カーステレオからはU2の『ウィズ・オア・ウィズ・アウト・ユー』が流れている。やがて彼らを、ヴィンセントが追ってくる。ロージーは結局夫のもとに戻った。さらにはめでたく、念願の子供ができるのだった。