1776年、サウス・キャロライナ州。フレンチ・インディアン戦争で勇名を馳せた英雄ベンジャミン・マーティン(メル・ギブソン)は、18歳の長男ガブリエル(ヒース・レジャー)を筆頭に、先立った妻が遺した7人の子供のよき父親として農夫暮しの日々。折から英国の圧政からの解放を叫ぶ独立戦争が勃発、血気盛んな年頃のガブリエルは参戦したが、戦争の実体を知り抜いたベンジャミンは苦い顔を見せる。だが2年後、負傷したガブリエルが我が家に帰還。ガブリエルは看護を受けるが、英国軍のタヴィントン大佐(ジェイソン・アイザックス)が彼を追ってきた。冷酷無比な彼はガブリエルをスパイ容疑で強制的に連行したばかりか、それを制止しようとした次男トマスを殺し、さらに家を焼いて立ち去った。憤怒にかられたベンジャミンは戦士の血を呼び覚まし、3男ネイサンと4男サミュエルを連れ、英国軍を森で待ち受けて奇襲攻撃、小隊を血祭りにあげてガブリエルを奪還した。ベンジャミンはかつての戦友で米国軍司令官のバーウェル大佐(クリス・クーパー)の元を訪ね、ガブリエルと友に独立戦争の兵士となる。見事なリーダーシップで民兵を鍛え上げたベンジャミンは、友軍として参戦したフランス軍のブルヌーヴ少佐(チェッキー・カリョ)と共にゲリラ作戦で英国軍を翻弄し大打撃を与え、幽霊として恐れられる存在に。業を煮やした英国軍司令官のコーンウォリス将軍(トム・ウィルキンソン)はタヴィントン少佐に命じて、妻の妹でベンジャミンの子供達の面倒を見ていた農場主シャーロットの邸宅を襲わせるが、間一髪でベンジャミンは家族を救出した。メイドのアビゲールが暮らす海辺の黒人村落に子供達を預けたベンジャミンは、ガブリエルがかつて恋仲だったアン(リサ・ブレナー)と結婚したのを見届けると、自らもかつてからの静かな愛を実らせ、シャーロットと結ばれた。だが、幸せは続かず、ガブリエルはタヴィントンの奸計にはまって命を落とす。かくして、ベンジャミンは両軍が大激突したカウペンズでの一大決戦の渦中、仇敵タヴィントンと相まみえ、みごと復讐を果たし、米国軍は勝利の凱歌をあげ、独立を勝ち取ったのだった。