法律事務所に勤めるリュシアン(ジャン=イヴ・チュアル)は、小学生並みに背が低いことがコンプレックスだったが、ある日サーカスの前でイジス(ディナ・ゴージ)という一座の少女に出会う。会うたびに彼女の無垢な心に癒されるリュシアン。その一方、離婚の依頼で豪邸に赴いた彼はパオラ(アニタ・エクバーグ)と出会い、昼下がりの激しいひと時を過ごす。生まれて初めて愛を知ったリュシアンだったが、パオラは夫ボブとヨリを戻してしまう。愛が憎しみに変わり、リュシアンはパオラの首に手をかけ殺害。その後仕事もクビになった彼だが、むしろこれまで以上に生き生きし始める。彼はイジスの強い要望でサーカスの一座に加わる。そこへパオラ殺害の罪を着せられて逃走中のボブが転がり込み、リュシアンとコンビを組むことに。巨漢と小人のノミの夫婦は次第に脚光を浴びるとともに「赤い小人」リュシアンの人気が高まる。そこで彼は12歳以下で128センチ以下の子供しか入場できない公演を行なう。イジスが空中ブランコに乗り、リュシアンが彼女の下で道化役を務める。だが突如イジスがブランコから落下。すんでの所でリュシアンが彼女を受けとめ、ふたりは観客の喝采に包まれ、胴上げされるように舞台の外に出るのだった。